公開:2022.04.21 08:12 | 更新: 2022.12.08 04:24
目次
大学卒業後、証券会社でディーラーとして勤務、その後レバレジーズのレバテック事業部で、法人営業として従事。
マーケティング部に異動して、ディレクター業務を軸にSEO、広告、LPO、ブランディング、戦略等を行う。その後メディアシステム部に異動しPMとしてシステム開発に従事。
独立後はフリーランスで15社以上の顧問としてマーケティングを中心にコンサルティングしつつ、会社を設立して、3つのサービスを運営。
会社の代表取締役として3つのサービスを運営しながら、複数社のマーケティングコンサルとして幅広い業務を行っています。
具体的には、新規サービスの戦略分析から入り、どのようなサービスとして運営していくべきかを形作る段階で市場調査やユーザーヒアリング等を行いながら最適案を探していったり、オウンドメディアの立ち上げから入り、SEO関連の設計やコンテンツマーケティングの施策を行ったり、立ち上げたサービスを成長させるためにWeb広告を運用したり、会社の予算から決めて目標とすり合わせながらKGIやKPIを策定して達成に向けて施策を実施したりとやることは様々です。
もともとはシステムに興味がありました。システムというよりもITに興味があり、漠然とIT系の仕事がしたいという考え方を持っているだけでした。IT営業を行っていく過程で、何千人というエンジニアと会話していくにつれて、技術に対して興味を持ち、営業という作られたものを売るのではなく、作っていく側に行きたいという想いになったことが、私がマーケターになろうと思ったきっかけです。マーケティング部に異動してからは、新規サービスの企画など、さまざまな業務に携わりました。次第にSEO対策や広告、ブランディング、戦略など、より専門的な業務に携わるようになり、それらの経験を通して、自然とマーケティングの網羅的な知識を身につけることができました。
独立を決めたのは、その会社での仕事をやりきったと思えたからです。マーケティングを幅広く経験して、あとは自分のやりたいと思えるサービスや手伝いたいと思える会社で今までの知識や経験を活用してサービスを拡大させたいという想いが強くなりました。
独立してからは、携わるクライアント様によっては、社員として務めていた会社のように予算も人もブランドもあるわけではないため、限られた予算で人も少なく認知度も少ないサービスの注文をどれだけ獲得していくかということになります。その場合はやれることが限られるため、とても狭い範囲でのマーケティングとなります。そこは当初独立する前には考えもしなかったことでした。
マーケティングを学ぶことがどうして重要なのかを本気で考えたことがある人はあまりいないのではないでしょうか。私は、その重要性をいつも旅行先で感じます。日本という国には、他国に類を見ないほど、多岐に渡る文化・歴史が、名前も聞いたことのないような地域にもあります。赴いた先々で出会った商品や街並み、食べ物には非常に優れたもの、心を動かされるものがたくさんありますが、私を含め、ほとんどの人に認知されていないものがたくさんあります。マーケティング活動を正しく行って、優れているものだという認知さえされれば、もっとたくさんの人に使ってもらえたり、来てもらえたり、食べてもらえたりすると思います。それに気づかせることができるのがマーケティングです。Webやアプリ等が発展したことで、マーケティング活動は複雑になっています。そのせいか、難しそう、わからないからマーケティングはしないという企業もまだたくさん存在します。
世の中にまだないサービスを作ろうとしているが、どうやって認知させれば良いのかがわからない。ブームを作りたいがどうすればブームを形成できるのかわからない。また、自分たちが使ってほしいと思ってもそれを実際にユーザーとして使ってくれる人がいるのかがわからない。という悩みを多くの企業が抱えています。それらの課題を、より多くのマーケターを育成することで解決していきたいと考えています。
ありがたいことに、今でこそ多くの企業様のマーケティングに携わらせていただいておりますが、私も最初は何もわかりませんでした。マーケティングって何かたくさんの予算を使って大規模な目立つことを行うような華やかな世界だなとも思ってました。
しかし実際は非常に地味で泥臭い仕事です。そして地道に行っていくと、成果に繋がったことと繋がらなかったことが明確に数値として現れる、とてもシビアな世界です。そのような厳しい環境の中だからこそ、成功体験を積み上げていくことには非常にやりがいを感じます。
その環境で私が感じた、マーケティング活動を行う上で最も重要なことは、課題の本質を見極め、それを解決するために一切無駄を省いてスピード感を持って解決していくことです。
まずはやってみることも大事ですが、課題の本質を見間違うと、全てが無駄になって、お金と時間が無駄に終わってしまうこともしばしばあります。
100%売上が伸びる方法は、世の中にはありません。しかし、顧客がどう考えているのか、どんなアプローチをするとその人達にしっかりと伝えることができるのかという本質を考えることで、1%を10%、10%を20%と高めていくことは可能です。
一方で、調査と提案資料の作成に時間をかけた結果、動きが遅くなることもまたリスクではあります。そのため、内容によっては、調査後最短で施策を回していくということが大事だと思います。
施策が一日遅れた場合の機会損失がどれだけ大きいかを常に念頭におきながら進めていくことが結果を出す上で大切な要素であり、他のマーケターと差が出るポイントでもあります。
マーケティングはものすごく広い領域です。全てを学ぶことは非常に大変な作業で、さらに学んだことを応用すれば全てうまくいくとは限りません。答えのない世界なのです。駆け出しの頃は過去の自分の成功事例をそのまま活用して、うまく行かないということもたくさんありました。顧客が違えば、同じような広告を出しても全く違った結果が出ることがほとんどです。成功事例をただ横展開するような甘い考え方ではなく、常に本質を考え模索し続けることが大事だということを失敗から学びました。
マーケティングは新しい考え方や新しいツール等が常に出続ける世界です。ほとんどがアメリカで始まり、数年かけて日本にその流れが来ます。そのため、常に自分の考え方をアップデートしていかなくてはならない世界です。学び続けることが大事で、古い情報はいずれ役に立たなくなります。そこを楽しんで学んでいくことが大事であって大変なことです。
また、案件先では常にたくさんの課題があることが多いです。その課題を解決するためには、一つの領域だけ極めていてもほかが無知であれば解決することが難しい場合も多いです。営業戦略を考えることもマーケティングの一部に含まれることもあり、最近ではインサイドセールスという領域もマーケターが必要だと言われています。ただ売上を伸ばすだけであれば広告を運用すれば良いですが、広告の採算が合わなければクライアントとしては売上は伸びるものの良いことではなくなります。そのため、何が今最も必要なことなのかをクライアントと話して二人三脚で対応していくことが大切だと思います。
フリーランスとして働くことは、良くも悪くも様々な面で自由です。また、自分で考えたことが与えるインパクトはものすごく大きくなります。そして収入としては上限がありません。働いて出した成果の分、そのまま自分の報酬になります。同時に大きな責任が伴いますので、大変なことも多いですが、会社員でいる時よりも増してやりがいを感じる人も多いのではないかと思います。まずは副業から、このマーケティングに携わる人が増えてほしいと心から願っています。
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