
Webマーケターになるには?未経験からの3つのルートと、転職までにやること
公開:2023.12.20 20:50 | 更新: 2026.10.08 12:00
未経験からWebマーケターになるには、「基礎を学ぶ → 小さく実践して数字をつくる → その数字を職務経歴書に書いて応募する」の順で進めるのが近道です。Webマーケターの採用では、知識や熱意よりも「何をして、どんな数字を出したか」が見られるからです。
この記事では、Webマーケターの年収の目安、未経験から目指せる3つのルート、転職までにやることを、採用する側の視点も交えて解説します。
Webマーケターとは
Webマーケターは、Web広告、SEO、SNS、メール、Webサイトの改善などを使って、商品やサービスの集客や売上をつくる仕事です。仕事内容の詳細は「Webマーケターの仕事内容とは?現役マーケターが徹底解説!」で解説しています。
企業がWebマーケティングに使うお金は増え続けています。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で、総広告費に占める割合は50.2%と、初めて半分を超えました。Webで集客や販売ができる人材の需要は、今後も続くと考えられます。
Webマーケターの年収の目安
dodaの平均年収ランキング2025年版によると、Webマーケティング職の平均年収は次のとおりです。
年代 | 平均年収 |
|---|---|
全体 | 471万円 |
20代 | 414万円 |
30代 | 514万円 |
40代 | 652万円 |
未経験で入社した直後は、この平均より低いところから始まることが多いです。一方で、経験を積んで広告運用やSEO、CRMなどの専門性を持ち、戦略から任されるようになると、年収600万円以上の求人も選択肢に入ってきます。年収は職種名よりも「任される範囲」で決まると考えておきましょう。
未経験からWebマーケターになる3つのルート
ルート | 向いている人 | よい点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
①未経験可の求人に応募する | 20代、早く現場に入りたい人 | 入社後に実務で学べる | 年齢が上がるほど求人が減る。最初の年収は下がることがある |
②今の職場でマーケティングに関わる | 社内に販促・広報・Web担当の部署がある人 | 収入を保ったまま実務経験を積める | 異動や兼務の機会がないと進まない |
③副業や個人で実績をつくってから転職する | 30代以降、今の仕事を続けながら準備したい人 | 数字の実績を持って応募できる | 実績が出るまで時間と根気がいる |
①未経験可の求人に応募する
事業会社のマーケティングアシスタントや、広告代理店・Web制作会社の運用担当などには、未経験から応募できる求人があります。入社後に実務で鍛えられるため、もっとも早く「経験者」になれるルートです。
ただし、未経験可の求人は20代向けが中心です。30代以降で応募する場合は、営業で数字を追ってきた経験、店舗運営で集客を工夫した経験など、マーケティングに近い経験を言葉にしておくことが大切です。
②今の職場でマーケティングに関わる
社内にWebサイトやSNS、販促の業務があるなら、まずはそこに関わるのが近道です。小さなプロジェクトでも、計画・実行・効果測定まで経験すれば、職務経歴書に書ける実務経験になります。
③副業や個人で実績をつくってから転職する
ブログ、SNSアカウント、知人のお店の集客、小さな副業案件など、個人で取り組める場はたくさんあります。最初の成果が出るまでには時間がかかりますが、「自分で考えて数字を動かした経験」は、未経験からの応募で強い武器になります。
転職までにやること5ステップ
ステップ1:領域を知り、入口を決める
Webマーケティングにはいくつかの領域があり、すべてを最初から身につける必要はありません。まずは入口を一つ決めましょう。
領域 | 主な仕事 | 未経験からの入りやすさ |
|---|---|---|
Web広告運用 | Google広告・Meta広告などの設定、予算管理、改善 | 求人が多く、数字で成果を示しやすい |
SEO・コンテンツ | キーワード調査、記事の企画・制作、サイト改善 | ブログ運営で練習しやすい |
SNS運用 | 投稿の企画・制作、分析、SNS広告 | 個人アカウントで実績をつくりやすい |
CRM・MA | メール・LINE配信、顧客データの活用 | 事業会社で需要が高い。ツール経験が評価される |
アクセス解析 | GA4などでの分析、改善提案 | ほかの領域と組み合わせると強い |
迷ったら、希望する業界の求人票をいくつか見て、「必須経験」や「歓迎要件」に多く出てくる領域を選ぶのが確実です。
ステップ2:基礎を学ぶ(目安3〜6か月)
dodaでは、未経験から基礎を固める期間として3〜6か月ほどが一つの目安とされています。平日に30分〜1時間、休日にまとまった時間をとるくらいのペースが現実的です。
- マーケティングの基本(ターゲット、ポジショニング、顧客の購買行動)
- 広告の基本指標(CPC・CPA・CTR・CVR・ROASなど)
- ツールの基本(Googleアナリティクス4、Google広告、各SNSの管理画面)
無料で使える教材も充実しています。たとえばGoogleの学習サイト「Skillshop」では、Google広告やGoogleアナリティクスの認定資格を無料で取得できます。
ステップ3:小さく実践して数字をつくる
学ぶだけでは、採用で評価される材料になりません。少額でもよいので、実際に手を動かして数字を出しましょう。
- 自分のブログを立ち上げ、検索からのアクセスを増やす
- SNSアカウントを運用し、フォロワーや保存数、リンクのクリック数を伸ばす
- 知人のお店や副業案件で、広告や投稿の改善に関わる
うまくいかなかった施策も、「なぜうまくいかなかったか」「次に何を変えたか」を説明できれば立派な経験です。
ステップ4:実績を「数字」で職務経歴書に書く
Webマーケターの採用では、定性的な実績(「集客で喜ばれた」など)は評価されにくく、数字で書かれた実績が重視されます。たとえば次のように書きます。
項目 | 書き方の例 |
|---|---|
施策 | セミナーの集客 |
予算 | 1,000,000円(Google広告500,000円、Meta広告500,000円) |
結果 | 集客200人(1人あたりの獲得単価5,000円) |
自分がしたこと | これまでの獲得単価は10,000円だったが、リスティング広告のキーワードを見直し、セミナータイトルのコピーを改善した。同じ予算で集客数を2倍にした |
「予算」「結果」「自分が何をしたか」の3点をそろえると、採用担当者があなたの実力をイメージしやすくなります。
ステップ5:求人票の読み方を覚えて応募する
求人票では、職種名よりも次の3点を見ましょう。
- 担当業務:運用だけか、戦略や企画まで含むか
- 必須経験:今の自分の経験で満たせているか
- 歓迎要件:入社後に伸ばすと評価が上がるスキルは何か
学習と並行して応募を始めても構いません。面接で「今どんな勉強と実践をしているか」を具体的に話せること自体が、評価の材料になります。
未経験の人がつまずきやすいポイント
- 勉強だけで終わってしまう:資格や講座の修了だけでは、実務の評価にはつながりにくいです。小さくても実践の数字をつくりましょう
- すべての領域を一度に学ぼうとする:最初は一つの領域に絞り、ほかの領域は仕事をしながら広げれば十分です
- 「楽に稼げる」をうたう情報に乗ってしまう:短期間で高収入を約束するような講座や案件には注意しましょう
よくある質問
30代未経験でもWebマーケターになれますか?
なれます。ただし、20代向けのポテンシャル採用は少なくなるため、③の「実績をつくってから転職する」ルートや、営業・販促・店舗運営などの経験をマーケティングの言葉で説明する準備が大切です。
独学でもなれますか?
なれます。教材は無料・低価格のものが充実しています。ただし、実務に近い経験をどうつくるかが課題になりやすいので、副業案件やスクールなど、実践の場を組み合わせる人も多いです。
文系でも大丈夫ですか?
問題ありません。Webマーケターには文系出身の人も多くいます。数字を扱う場面は多いですが、必要になるのは四則演算と表計算ソフトの基本が中心です。
まとめ
未経験からWebマーケターになるには、入口の領域を一つ決め、基礎を学び、小さく実践して数字をつくることが大切です。そのうえで、実績を数字で職務経歴書に書き、求人票の担当業務と必須経験をよく見て応募しましょう。年収は「任される範囲」で決まるので、経験を積みながら担当範囲を広げていくことが、キャリアアップの近道です。
Webマーケターという職種そのものについては「Webマーケターとは?仕事内容、必要スキル、そして年収の実態」も参考にしてください。
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