
SNSマーケターとは?仕事内容・必要なスキル・年収・なり方をわかりやすく解説
公開:2024.02.29 19:43 | 更新: 2026.10.08 12:00
SNSマーケターとは、Instagram・X(旧Twitter)・TikTok・YouTubeなどのSNSを使って、商品やサービスの認知を広げ、集客や売上につなげる仕事です。投稿をつくって発信するだけでなく、「誰に・何を・どのSNSで届けるか」を決め、数字を見ながら改善していくところまでが役割に含まれます。
この記事では、SNSマーケターの仕事内容、似た職種との違い、求められるスキル、年収の目安、未経験からのなり方を順に解説します。
SNSマーケターとは
SNSマーケターは、企業のマーケティング活動のうち、SNSを使う部分を担当する専門職です。目的は「フォロワーを増やすこと」そのものではなく、SNSを通じて事業の成果(認知、問い合わせ、購入、来店、採用など)を生むことにあります。
企業によって呼び方はさまざまで、「SNS担当」「ソーシャルメディアマーケター」などの名前で募集されていることもあります。求人を探すときは、職種名よりも「どこまで任されるか」を見るのがポイントです。
SNS運用担当・SNSディレクターとの違い
職種 | 主な役割 | 任される範囲の目安 |
|---|---|---|
SNS運用担当 | 投稿の作成・予約、コメントやDMへの対応 | 決められた方針の中で日々の運用を回す |
SNSマーケター | 目的とKPIの設計、企画、広告やインフルエンサー施策、分析と改善 | SNSを使って事業の成果を出すところまで |
SNSディレクター | 制作チームや外部パートナーの進行管理、品質管理 | 複数アカウント・複数メンバーをまとめる |
実際には一人が複数の役割を兼ねていることが多く、少人数の会社では「SNSマーケター=SNSまわりの全部」になりがちです。
SNSマーケターの仕事内容

1. 目的とKPIの設計
最初に決めるのは「SNSで何を達成するか」です。認知を広げたいのか、サイトへの流入を増やしたいのか、来店や購入につなげたいのかで、使うSNSも追う数字も変わります。
- 認知が目的:リーチ数、インプレッション、動画の再生数
- 集客が目的:プロフィールやリンクのクリック数、サイトへの流入数
- 購入・問い合わせが目的:SNS経由のコンバージョン数、獲得単価
2. 投稿の企画・制作
ターゲットが反応するテーマを考え、画像・動画・テキストをつくります。最近はショート動画(Instagramのリール、TikTok、YouTubeショート)の比重が大きく、撮影や編集のディレクションまで担当するケースも増えています。
3. コミュニティの運営
コメントやDMへの返信、ユーザーの投稿(UGC)の紹介、キャンペーンの実施などを通じて、フォロワーとの関係をつくります。SNSは企業が一方的に発信する場ではないため、この「やりとり」の積み重ねがファンづくりにつながります。
4. SNS広告の運用
オーガニック(広告を使わない投稿)だけでは届く範囲に限りがあるため、Meta広告(Instagram・Facebook)、X広告、TikTok広告などを組み合わせることがよくあります。広告の運用まで担当できると、任される範囲が広がります。
5. インフルエンサー施策
商品と相性のよいインフルエンサーを選び、依頼内容や投稿のルールを決めて進行します。2023年10月から、広告であることを隠した宣伝(いわゆるステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示として規制されています。依頼した投稿に「PR」などの表記を入れてもらうことも、SNSマーケターが管理すべき大事な仕事です。
6. 分析と改善
各SNSのインサイト(分析画面)やGoogleアナリティクスで数字を確認し、どの投稿がなぜ伸びたのか、どこで離脱しているのかを読み解きます。結果を次の企画に反映し、改善を繰り返します。
1日の流れの例
事業会社でSNSマーケターとして働く場合の、ある1日の例です。
時間 | 主な業務 |
|---|---|
9:30 | 前日の投稿と広告の数字を確認し、気になる変化をメモする |
10:30 | コメント・DMへの返信、話題になっている投稿やトレンドのチェック |
11:30 | 来週分の投稿の企画会議 |
13:00 | ショート動画の撮影に立ち会い、構成や見せ方を指示する |
15:00 | インフルエンサーとの打ち合わせ、投稿内容の確認 |
16:30 | 広告の予算配分やクリエイティブの差し替え |
17:30 | 週次レポートの作成と、次の施策の整理 |
SNSマーケティングの市場は伸び続けている
SNSに使われる企業のお金は年々増えています。CARTA HOLDINGS・電通などによる「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、2025年の日本のソーシャル広告費は1兆3,067億円で、前年比118.7%でした(そのうちSNS系が5,508億円、動画共有系が5,126億円)。
広告費の伸びにあわせて、SNSで成果を出せる人材の需要も高まっていると考えられます。とくに、投稿の企画と広告の運用の両方がわかり、数字で成果を説明できる人は、どの業界でも重宝されます。
SNSマーケターに求められるスキル

スキル | 具体的にできること |
|---|---|
企画力・言語化力 | ターゲットの悩みや関心から、伸びる投稿テーマを考えられる |
数字を読む力 | インサイトやGA4の数字から、良かった点・悪かった点を説明できる |
ショート動画の企画 | 冒頭数秒で引きつける構成や、撮影・編集の指示ができる |
広告運用 | Meta広告などでターゲティングや予算配分を設定し、成果を改善できる |
リスク管理 | 炎上の芽に気づき、表現や景品表示法・著作権の問題を避けられる |
最初からすべてそろっている必要はありません。まずは「企画」と「数字を読む力」をセットで伸ばすと、評価されやすくなります。
SNSマーケターの年収の目安
年収は、雇用形態と任される範囲によって大きく変わります。
- 正社員:SNSマーケター単独の公的な統計はありませんが、参考として、dodaの平均年収ランキング2025年版ではWebマーケティング職の平均年収が471万円です
- 責任者クラス:Be Marketer Careerで扱っている求人の例(2026年10月時点)では、「SNSマーケティング責任者」(IT・エンタメ企業、東証グロース上場)が年収750〜800万円で、求める経験は「SNS運用経験3年以上/SNS運用での数値改善の実績/ショート動画の企画経験/プロジェクト責任者の経験」です
- フリーランス・副業:月の稼働量と担当範囲で決まります。投稿の作成だけを請けるより、戦略設計や広告運用までまとめて任されるほうが単価は上がります
年収を上げるうえで大事なのは、「フォロワーを何人増やしたか」だけでなく、「SNSからどれだけ売上や問い合わせを生んだか」を説明できることです。
未経験からSNSマーケターになるには
自分のアカウントで数字をつくる
いちばん始めやすいのは、テーマを決めて自分のアカウントを運用することです。投稿の企画、分析、改善のサイクルを一通り経験でき、その結果(フォロワーの増え方、保存率、リンクのクリック数など)がそのまま実績になります。
今の職場で公式アカウントを担当する
会社に公式アカウントがあるなら、運用に手を挙げるのが近道です。店舗の集客、採用広報など、身近なテーマからでも構いません。「業務として成果を出した経験」は、個人アカウントの実績よりも評価されやすくなります。
SNS運用代行会社や広告代理店に入る
未経験可の求人が比較的多いのが、SNS運用代行会社や広告代理店です。複数の企業のアカウントを担当できるため、短い期間で経験の幅を広げられます。
経験者は「数字」と「担当範囲」を整理して転職する
すでにSNSの運用経験がある方は、何をどこまで担当し、どんな数字を改善したかを整理するだけで、応募できる求人の幅が変わります。たとえば「運用担当」として働いていても、企画やKPI設計まで担っていたなら、SNSマーケターとして評価される可能性があります。
SNSマーケターに向いている人
- 普段からSNSをよく見ていて、伸びている投稿の理由を考えるのが好きな人
- 数字を見て仮説を立て、試すことを面倒に感じない人
- トレンドや仕様の変化を追い続けられる人
- 炎上やトラブルの芽に気づける、慎重さも持っている人
よくある質問
資格は必要ですか?
必須の資格はありません。採用で見られるのは、資格よりも運用の実績と数字です。体系的に学びたい場合は、各SNSの公式が出している学習コンテンツ(Metaの「Blueprint」など)から始めるとよいでしょう。
副業でもできますか?
できます。投稿の作成や分析など切り出しやすい業務が多く、副業の案件も見つけやすい職種です。まずは小さな案件で実績をつくり、担当範囲を少しずつ広げていくのがおすすめです。
まとめ
SNSマーケターは、SNSを使って事業の成果をつくる仕事です。投稿をつくるだけでなく、目的とKPIを決め、広告やインフルエンサー施策も組み合わせながら、数字で改善していくことが求められます。
未経験の方は自分のアカウントや職場の公式アカウントで数字をつくるところから、経験のある方は担当範囲と成果を整理するところから始めてみてください。SNSマーケティング全体の考え方は「SNSマーケティングとは?ソーシャルメディアでビジネスを成長させる方法」でも解説しています。
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