
マーケターの転職で後悔しないために|経験者が求人を選ぶ前に知っておきたいこと
公開:2026.10.09 07:51
マーケティングの実務経験があり、転職を考え始めた人に向けて、マーケターの転職で多い理由、希望と求人がずれやすい条件、事業会社と広告代理店で求められること、後悔しないための決め方、転職の進め方をまとめました。マーケターのための転職エージェント「Be Marketer Career」のキャリアアドバイザーの見立てがもとになっています。
先に要点を言うと、希望と求人がいちばんずれやすいのはフルリモートの希望で、「譲れない条件を1つに絞って」転職した人は満足しているケースが多いそうです。「まだ転職するか決めていない」「今の経験でどこに行けるのか知りたい」という段階でも読める内容です。
マーケターの転職理由で多い3つ
キャリアアドバイザーによると、面談でよく聞く転職理由は大きく次の3つです。
- 年収を上げたい
- 働く環境を変えたい:大手からスタートアップへ、別の業種・業界へ、リモートや出社といった働き方を変えたい、など
- 職種や領域を変えたい:いわゆるキャリアチェンジ
どれも自然な理由です。理由が2つ以上あるときは、何をいちばん優先したいのかを先に整理しておくと、求人を比べやすくなります。
事業会社と広告代理店で、マーケターに求められること
マーケティング職の求人は、大きく事業会社と広告代理店(支援会社)に分かれます。キャリアアドバイザーの見立てでは、見られるポイントに次のような傾向があります。
事業会社 | 広告代理店(支援会社) | |
|---|---|---|
見られる傾向が強いこと | サービスへのコミットメント、サービスや企業の考え方 | 専門性と、クライアントとのコミュニケーション力 |
マーケティングの範囲 | 横断的なマーケティングの力を求められることが多い | 得意領域のプロとしての力(広告、SNS、SEOなど) |
広告に強い代理店であれば、広告についての情報収集力、最近の成功事例をもとにした運用の力、そして「クライアントのプロジェクトでどう動けば売上が上がるか」を考えて試す仮説検証の力が求められます。サービス全体というよりは、クライアントのサービスの広告の部分を任されるプロ、というイメージです。SNSやSEO(AIの回答に表示されるための対策=AIO・LLMOを含む)に強い代理店であれば、それぞれの領域のスキルが同じように見られます。
なお、キャリアアドバイザーの実感では、「事業会社か代理店か」という分類だけで年収が変わることは特にないそうです。どちらを選ぶかは、年収よりも「どんな仕事の仕方をしたいか」で考えるのがおすすめです。
広く担当してきた人は「つなげ方」を言葉にする
事業会社で広告・SNS・CRMなどを幅広く担当してきた人は、その経験を事業会社が求める「横断的なマーケティング」としてアピールしやすくなります。伝えるときは、担当した施策を並べるだけでなく、「売上を伸ばすために、広告とSNSとCRMをどうつなげて考えたか」を言葉にしておくと伝わりやすくなります。
マーケターの転職で、希望と求人がずれやすいのは「フルリモート」
キャリアアドバイザーが今、求職者の希望と企業の求人とで大きくずれていると感じているのが、働き方です。
フルリモートを希望するマーケターは多い一方で、出社してほしいという企業が増えています。週に何日か出社する一部リモートの求人はあっても、フルリモートの求人は少なくなっており、そのギャップは大きいそうです。
フルリモートを絶対の条件にすると、選べる求人は限られやすくなります。転職活動を始める前に「週に何日までなら出社できるか」を決めておくと、選択肢を広げやすくなります。
マーケターの転職で後悔する人・満足する人の違い
キャリアアドバイザーによると、転職して後悔しやすいのは次のような人です。
- 企業のことを深く理解しないまま決めてしまう
- 今の職場が不満だから、という理由だけで急いで転職してしまう
- 譲れない条件がたくさんある
企業と対話しないまま決めると、入社後にギャップが生まれて不満につながりやすくなります。また、「これも譲れない、あれも譲れない」という条件が多いほど、不満を感じやすくなります。
反対に、満足しているケースが多いのは、譲れない条件を1つだけ決めて、それ以外はある程度妥協できると考えて転職した人です。住む部屋を探すときに、すべての条件を満たす物件がなかなかないのと同じで、「これだけは譲れない」を1つ決めておくと、ほかの条件は柔軟に比べられるようになります。
「年収も上げたいし、リモートも譲れない」のように2つ以上あって絞れないときは、それぞれについて「これが叶わないなら転職しない」と言えるかを自分に聞いてみてください。そう言えるものが、本当に譲れない条件です。年収が譲れない条件なら、ほかの条件(業界、出社の日数など)は広めにとって、年収の条件に合う求人をまず集めるのが近道です。
マーケターの転職の進め方
1. 職務経歴書に書けることを棚卸しする
キャリアアドバイザーが「経験者が転職活動の前にやっておくべきこと」として挙げるのが、職務経歴書に何を書けるかの棚卸しです。
「自分では評価されないと思ったので書きませんでした」という方もいますが、自分では評価されないと思っている経験が、意外と評価されることもあります。面談で伝えそびれないように、事前に棚卸ししておくのが大切です。たとえば次のようなことを書き出しておくと整理しやすくなります。
- 担当した施策と、その施策を選んだ理由
- 施策の前と後で変わった数字
- 任されていた予算や範囲、一緒に動いたメンバーや関係者
- 自分で工夫したことや、提案して通ったこと
2. 企業と対話してから決める
後悔しないためには、求人票だけで判断せず、面接やエージェントを通じて企業の考え方や課題を確かめてから決めることが大切です。
3. 転職エージェントを使う場合の流れ
Be Marketer Career を使う場合は、次のような流れです。在職中の方が大半で、ペースはご希望に合わせます。登録から内定までの目安は1〜3か月です。
- 会員登録(30秒)
- 面談(60分・オンライン。平日夜・土曜も可能):ご経歴や転職先の条件、今後のキャリアプランを伺います。職務経歴書の添削なども実施します
- 求人のご提案:条件に合う求人だけをご紹介します。合う求人がない場合は、その旨をそのままお伝えします
- 面接の調整と対策
- 内定〜入社:希望年収の交渉や入社時期の調整
まとめ
- マーケターの転職理由は「年収」「働く環境」「職種・領域の変更」が多い。理由が複数あるなら優先順位を決めておく
- 事業会社は横断的なマーケティングとサービスへのコミットメント、代理店は専門性とクライアントとのコミュニケーションが見られる傾向がある。分類だけで年収は特に変わらない(アドバイザーの実感)
- 希望と求人がずれやすいのはフルリモート。出社できる日数を決めておくと選択肢が広がる
- 後悔しないコツは、譲れない条件を1つに絞ること
- 動く前に、職務経歴書に書けることを棚卸ししておく
マーケターの転職なら Be Marketer Career
Be Marketer Career は、マーケターのための転職エージェントです。マーケティング職の求人票1,800件(2026年10月現在)を、事業会社と広告代理店ほぼ半々で保有しています。求人票の文面だけでなく「なぜ採用するのか」まで聞いているので、職歴・経験に合う求人を選べます。
- 費用はかかりません。採用企業から紹介手数料をいただく仕組みのため、会員登録から入社まですべて無料です
- 転職を決めていなくても登録できます。面談の結果「今は動かない方がいい」とお伝えすることもあります
※この記事は、Be Marketer Career のキャリアアドバイザーへの取材をもとに編集部が作成しました。運営:リフリード株式会社(厚生労働大臣許可 有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-320110)